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 美容室 ブロッサム(Blossom) | 美容院 | 東京・埼玉
【PROFILE】
村田健太郎/ムラタケンタロウ 1972年生まれ
2000年Blossomふじみ野店にスタイリストとして入社。2004年Blossom上福岡店を買い取り「FCオーナー」となる。その後、07年にBlossom熊谷店、08年にはGRAND Blossom神明町店を立て続けに出店。さらに09年、Blossom所沢航空公園店を出店。いまやブロッサムグループの中核的存在。妻と子供2人。


自分の店を持つ─ 美容師を目指す人の多くが持つ夢だろう。多くの人が持つ夢であるにもかかわらず、それを実現できる人は多くない。しかもこの夢は、ひとたび実現させてしまったら、継続させなければならず、途中で投げ出すことは許されないのだ。夢が終わった人も少なくない。ここに登場する人は、夢を実現させた後も、常に次の夢を追いかけようとしている。彼の情熱はどこから湧き出すのか、経営者としてどこに向かおうとしているのか、訊いてみた。

決心したのは小学生のとき

「私の実家は美容室なんです。住宅地によくある小さな美容室。幼い頃からパーマ液の匂いをかぎながら、ロットやダックカールで遊んでましたから、ものごころついたときにはボクも美容師になろうって思ってました。」

人あたりがよく、言葉に暖かみを感じる、というのがこの人が持つ雰囲気だろうか。現在「本部長」と呼ばれる村田本部長が美容師になろうと決意したのは、彼の生い立ちが大きく関係している。幼い頃から美容室とはどんなものかを知っていた村田少年は、小学生のときにははっきりと美容師になろうと決心。高校生になると迷わず美容学校の通信課程を勉強しはじめた。

「美容師一家ですね。兄も妹も美容師になりましたから。そして、いつか自分の店が持てるようになればいいなって、漠然と考えていました。」

ノウハウとスケールメリットを認識した出店時

2000年にスタイリストとしてBlossom入社。夢を実現させるべく、仕事に打ち込みお金を貯めた。2店舗に勤務した後、2004年にBlossom上福岡店を買い取り、晴れて「オーナー」となった。このときBlossomから離れ、独自の道を進むこともできたはずだが、「村田オーナー」はBlossomグループの一員としてのオーナーを選んだ。なにが彼をそうさせたのだろう。

「ノウハウがあったからです」と村田本部長は答える。

「お店を出すということは、お金を集める、人を集める、お客様を開拓する、物件を用意するなど、すべてをイチから自分で、協力者を探すところから始めなければいけません。方法もわからない。ところがBlossomにはそれがあった。私の場合、まず既存店を買い取り、その3年後に新しくお店を出したのですが、オーナーとして3年の経験があっても、個人でやるのとBlossomというカンバンが背後にあるのとでは、いろいろなことがあらゆる意味で違うと感じました。」

事業を起こす際、なにはともあれ必要なのは資金。だれもが必要な資金の融資を受けられるのかというと、現実的には難しい。金融機関によっては、満足な対応を期待できない場合もある。良い物件が見つかっても、人気の場合、他社と競合すると負けることもある。人集めもブランド力のあるほうが有利だ。グループの一員であることで、これらいわゆるヒト・モノ・カネの恩恵を受けやすく、ノウハウを利用できることが、いかにプラスに働いたかを身を持って感じたという。

「技術者の延長で物事を考えると、視野も狭くなるし、情報も入ってこない。私はそうはなりたくなかったんです。最新の技術を取り入れ、料金もできるだけ抑えて提供したかったし、多店舗展開も考えていましたから。それから、店を出したら終わり、ではありません。重要なのはいかに店を継続させるかです。グループの一員であることで、本部や他のFCからいろいろな助けをもらいました。もちろん私も他のFCを助けることもあります。このあたりにスケールメリットを感じますね。」

らの成長を人材育成の糧に

着実に自らの夢を実現させていく村田本部長。常に将来を見据えて、現在の課題に取り組んでいるように見える。がむしゃらに働いてお金を貯めた技術者時代、人望も手伝い、早期に就任した店長時代、そして独立のため会社を設立した経営者見習時代。それぞれの時代で自然と考え方が変わり、また変わることが必要なのだと説く。

「店長になってからは、スタッフとお店の成績を考えるようになりました。自分のことだけを考えていた技術者時代とは違いますね。経営者になってからは、会社の成績やマネジメントはもちろんですが、どうすれば自分の会社を強くできるかを考えるようになりましたね。それを考えると行きつくのは、どうやって人を育てるか、になるんです。」

会社を継続させるには、収益が必要である。それを生み出すのは、そこにいるスタッフ。質の高いスタッフがいるからこそ、質の高いサービスが提供できる。極論すれば、スタッフの質がすべてを決める世界なのだ。経営者としての小さな挫折は幾度となくある。そんなときは上を向く。前を向く。進んでいるうちに状況が好転するという。

「本をよく読むようになりました(笑)」もともと、あまり本好きではなかったが、必要にせまられ、学ぶものを模索して辿りついたのが本なのだそうだ。人の教育は難しいけれど、自分の得意な分野を早く見つけて、技術のスペシャリストでも経営者でも、一人でも多くの人材を輩出させたいと願ってやまない。熱意と愛情が必要な経営者として、村田本部長はどんなことをこころがけているのだろうか。

スタッフに願うこと

「スタッフを前面に出す、見守る、でも引っ張る、ですかね。いろいろなことをまかせるんですが丸投げにはしない。悪いことはまっ先に自分があたって、いいことはスタッフに。褒め上手、叱り上手でもありたい。毎日のことをコツコツと積み上げていくうちに、必ず次のステップアップのチャンスが訪れます。スタッフも後輩に接するとき、こんなふうに考えてほしいし、日々を過ごしてほしいですね。特に、自分の店を出したいと考えている人は、システムとノウハウがあるところに居るのだから、上手に計画的にそれらを活用してほしいと思います。」

「40歳までにあと2店舗出していること、グループ全体がいまよりもっと発展していること」この2つが、近い将来に思い描く自分の姿だという。筆者から見れば、極めて“現実的な夢”だと思う。これまでと現在の村田本部長を見ていると、そう感じてしまうのだ。いま、村田本部長は筆者のとなりで、給与システムの相談を受けながら、「ヘアカタログ」作成用の写真を選んでくれている。頼りになる“オーナー”である。


 
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